井戸水

 

子供の頃井戸水で生活していた

直径1m で陶管1m 長さを埋め込んだ

3m から5m 深さの井戸だった

二つ割の木の蓋がかかっており

上部に滑車が取り付けてあり

バケツ二つを麻のロープに結わえており

これを使って水を組んでいた

台所に水瓶が置いてあり

ここに水を運んできて生活していた

やがて手押しのポンプになり

その後井戸ポンプが設置された

夏冷たくて冬は暖かい

雨がかからないようにトタンの屋根がかかっていて

母はここで洗濯をした

たらいと洗濯板を使って

ここで井戸端会議が開かれた

情報収集の場であった

テレビはまだなかった